描画モードについて
描画モードでは、重なり合うオブジェクトのカラーをブレンドする方法を選択できます。描画モードをオブジェクトに適用すると、オブジェクトのレイヤーまたはグループの背面にあるすべてのオブジェクトに描画モードの効果が表れます。
描画モードの効果を実際に利用する場合、次の用語を理解しておくと便利です。
ブレンドカラーは、選択したオブジェクト、グループまたはレイヤーの元のカラーです。
ベースカラーは、アートワークの背面のカラーです。
最終カラーは、ブレンドの結果生成されるカラーです。

最前面のオブジェクトに「通常」描画モードが適用された状態(左)と「ハードライト」描画モードが適用された状態(右)
- A.
- 背面のオブジェクトのベースカラー(不透明度 100 %)
- B.
- 最前面のオブジェクトのブレンドカラー
- C.
- 「ハードライト」描画モードを最前面のオブジェクトに適用した後の最終カラー
ブレンドモードを使用した作業に関するビデオについては、www.adobe.com/go/vid0055_jp(英語)を参照してください。
Illustrator には、次の描画モードがあります。
- 通常
- 選択範囲をブレンドカラーでペイントします。ベースカラーと影響し合うことはありません。これは初期設定のモードです。
- 比較(暗)
- アートワークのカラーコンポーネントに基づいて、ベースカラーとブレンドカラーのどちらか暗い方を最終カラーにします。ブレンドカラーより明るい部分は置き換えられます。ブレンドカラーより暗い部分は変化しません。
- 乗算
- ベースカラーにブレンドカラーを掛け合わせます。最終カラーは、常に暗いカラーになります。カラーにブラックを掛け合わせると常にブラックになります。カラーにホワイトを掛け合わせても、カラーは変化しません。複数のマーカーを使用して描画したような効果が得られます。
- 焼き込みカラー
- ベースカラーを暗くしてブレンドカラーに反映します。ホワイトとブレンドしても変化しません。
- 比較(明)
- アートワークのカラーコンポーネントに基づいて、ベースカラーとブレンドカラーのどちらか明るい方を最終カラーにします。ブレンドカラーより暗い部分は置き換えられます。ブレンドカラーより明るい部分は変化しません。
- スクリーン
- ベースカラーとブレンドカラーを反転して掛け合わせます。最終カラーは、常に明るいカラーになります。ブラックでスクリーンを適用しても、カラーは変化しません。ホワイトでスクリーンを適用するとホワイトになります。複数のスライド画像を重ねて投影したような効果が得られます。
- 覆い焼きカラー
- ベースカラーを明るくしてブレンドカラーに反映します。ブラックとブレンドしても変化しません。
- オーバーレイ
- ベースカラーに応じて、カラーを乗算するかカラーにスクリーンを適用します。ベースカラーのハイライトと影を保持しながら、パターンまたはカラーを既存のアートワークに重ね合わせます。ベースカラーは置き換えられず、ブレンドカラーと混ぜ合わされて元のカラーの明るさを反映します。
- ソフトライト
- ブレンドカラーに応じて、カラーの明るさを変化させます。アートワークに拡散スポットライトを当てたような効果が得られます。
ブレンドカラー(明るい光源)が 50 %グレーより明るい場合、アートワークは覆い焼きをしたように明るくなります。ブレンドカラーが 50 %グレーより暗い場合、アートワークは焼き込んだように暗くなります。ブラックまたはホワイトでペイントすると、その部分の明暗ははっきりしますが、純粋なブラックまたはホワイトにはなりません。
- ハードライト
- ブレンドカラーに応じて、カラーを乗算するかカラーにスクリーンを適用します。アートワークに強いスポットライトを当てたような効果が得られます。
ブレンドカラー(明るい光源)が 50 %グレーより明るい場合、アートワークはスクリーンを適用したように明るくなります。このモードは、アートワークにハイライトを追加するときに便利です。ブレンドカラーが 50 %グレーより暗い場合、アートワークは乗算を適用したように暗くなります。このモードは、アートワークに影を追加するときに便利です。ブラックまたはホワイトでペイントすると、純粋なブラックまたはホワイトになります。
- 差の絶対値
- ベースカラーとブレンドカラーの明度の高いほうから明度の低いほうを引きます。ホワイトとブレンドするとベースカラー値が反転します。ブラックとブレンドしても変化しません。
- 除外
- 差の絶対値モードと同様の効果が得られますが、コントラストは低くなります。ホワイトとブレンドするとベースカラー部分が反転します。ブラックとブレンドしても変化しません。
- 色相
- ベースカラーの輝度と彩度、およびブレンドカラーの色相を持つ最終カラーが作成されます。
- 彩度
- ベースカラーの輝度と色相、およびブレンドカラーの彩度を持つ最終カラーが作成されます。彩度のない(グレーの)部分に適用しても変化はありません。
- カラー
- ベースカラーの輝度、およびブレンドカラーの色相と彩度を持つ最終カラーが作成されます。このモードでは、アートワークのグレーレベルが保持されるので、モノクロアートワークにカラーを適用したり、カラーアートワークの濃度を調整したりするときに便利です。
- 輝度
- ベースカラーの色相と彩度、およびブレンドカラーの輝度を持つ最終カラーが作成されます。このモードでは、カラーモードとは逆の効果を作成できます。
注意: 差の絶対値、除外、色相、彩度、カラー、輝度の各モードでは特色はブレンドされません。また、ほとんどの描画モードでは、100 % K のブラックは背面のレイヤーのカラーを抜きます。100 %ブラックの代わりに、CMYK 値を使用してリッチブラックを指定してください。