証明書のキーの種類

Sun Java System Web Server 7.0 では、RSA キーに加えて ECC (Elliptic Curve Cryptography) が新しくサポートされています。

ECC は、モバイルおよびワイヤレス環境にとって魅力的な公開鍵暗号システムとして、新しく開発されたものです。ECC では、RSA などの従来の暗号システムと比べて小規模なキーサイズで同等のセキュリティーを提供できるので、コンピュータ処理が高速化し、消費電力が削減され、メモリーおよび帯域幅を節約することができます。これは、一般的に CPU、電力、ネットワーク接続性の面で制約のあるモバイルデバイスにとって、特に役立つシステムです。ECC (Elliptic Curve Cryptography) は、最近、米国政府の推奨を受けました。

現在では、RSA と ECC のどちらを使用してサーバーキーのペアを生成し、これらのキーのペアの証明書を要求するのかを選択できるようになっています。また、キーのペアを生成して、それぞれのキーの種類について証明書を要求することもできます。つまり、サーバー (厳密には HTTP リスナー) は RSA 証明書と ECC 証明書の両方を持つことができます。どちらか一方のみの証明書を持つことも可能です。

RSA キーの生成時に選択するのは、キーサイズのみです。ECC キーの場合、鍵ペア生成時に使用する曲線を選択すべきです。さまざまな組織によって多くの曲線の名前が定義されていますが (ANSI X9.62、NIST、SECG)、Sun Java System Web Server 7.0 では現在指定されているすべての曲線をサポートしています。

2006 年初期の段階では、ほとんどの商用 CA は ECC キーの証明書をまだ発行していません。自己署名付き証明書を使用しないで CA の証明書を要求する場合には、必ず選択した CA にまず連絡をとり、ECC の使用法に関する最新情報を入手してください。自身のユースケースに推奨の ECC 曲線があるかどうかを尋ねてください。曲線の選択について、CA からも組織の内部ポリシーからも指針が得られない場合のために、推奨する曲線を次にいくつか列挙します。ただし、ECC は台頭しつつあるテクノロジであるため、特定のユースケースに推奨の曲線が、このマニュアルの執筆時点のものから変更される可能性もあります。

証明書の要求

  1. 「サーバー証明書」タブ>「要求」ボタンをクリックします。「共通操作」ページの「サーバー証明書の要求」リンクをクリックすることもできます。

  2. 構成を選択します

    証明書をインストールする必要がある構成を、構成のリストから選択します。構成名が証明書署名要求 (CSR) テキストに追加されます。構成が表示されない場合は、「サーバー構成の作成」を参照してください。

  3. トークンを選択します

    キーを含むトークン (暗号化デバイス) を選択します。Sun Java System Web Server 7.0 が維持するローカルの鍵データベースに鍵が保存されている場合は、内部を選択します。スマートカードなど、外部のデバイスやエンジンにキーが格納されている場合には、その外部トークンの名前をドロップダウンリストボックスから選択します。選択されたトークンのパスワードを入力します。

  4. 詳細を入力します

    要求処理を開始する前に、CA が必要とする情報が明確になっているか確認してください。サーバー証明書を民間の CA、内部 CA のいずれに要求する場合でも、次の情報を提供する必要があります。

    これらの情報はすべて、識別名 (DN) と呼ばれる一連の属性と値のペアとして結合されます。識別名は、証明書のサブジェクトを一意に識別します。

  5. オプションを選択します

    鍵情報を提供する必要があるのは、新しい鍵ペアに基づいて証明書要求を生成した場合だけです。キーの種類としては、RSA または ECC を選択できます。キーの種類が RSA の場合、キーサイズは 1024、2048、または 4098 になります。キーの種類が ECC の場合は曲線も選択する必要があります。新しい鍵ペアの生成には時間がかかることに注意してください。キーの長さが長いほど、ウィザードでキーを生成する時間も長くなります。

    ECC キーの概念では、キーペアは選択した曲線上に生成されます。つまり、そのキーペア用に生成されたサーバー証明書はその曲線に固有のものとなります。したがって、キーの選択が重要になります。自分のサーバーと通信可能にするクライアントによってサポートされている曲線を選択する必要があります。


    注意 注意 – 必ず CA が証明できる鍵タイプを選択してください。あとで要求を署名のために CA に送信します。


  6. 要求を生成します

    証明書のタイプを選択します (自己署名または CA 署名)。CA 署名付き証明書の場合、生成された証明書要求が ASCII 形式で利用可能になります。自己署名付き証明書の場合、証明書は直接インストールされます。タイプが自己署名付きの場合、セキュア要求を処理するためのニックネーム、有効期間 (月)、および HTTP リスナー名の値を入力します。

  7. 確認

    このページには、選択したオプションの概要が表示されます。「完了」をクリックし、要求の生成を完了します。